結ンデ開イテ羅刹ト骸

http://www5.atwiki.jp/hmiku/pages/5817.html
↑詳しくはこちらを参照。
コメントで素晴らしいと思った解釈があったので一つ掲載します。
片足無くした猫が笑う 「ソコ行ク御嬢サン遊ビマショ」
猫は人身を仲買する女衒を表す
首輪に繋がる赤い紐は 片足の代わりになっちゃいない
首輪は借金を表し、胴元に繋がれている
列成す卒塔婆(そとば)の群が歌う 「ソコ行ク御嬢サン踊リマショ」
評判の遊女に客は列を成し、
足元密かに咲いた花は しかめっ面しては愚痴ってる
階下では盛りを過ぎた古株が愚痴を零す
腹を見せた鯉幟(こいのぼり)
鯉幟は男性の比喩、腹を見せる=服を脱ぐ、本性を現す
孕(はら)んだのは髑髏(されこうべ)
孕んだ子供は堕ろされるか間引かれる定め
遊びに行こうか
遊び→遊郭
むすんでひらいて
(股を)開いて結んで
羅刹(らせつ)と骸(むくろ)
羅刹(欲を貪り食らうもの)と骸(食われるもの)
五つ六つ七つで その手を上に
「その手を上に」は童謡の歌詞だが、お手上げ、成されるがまま
松の樹には首輪で 宙ぶらりんりん
松の位の遊女(大夫)には借金を注ぎ込んででも
皆皆皆で 結びましょ
結びましょう
下賤(げせん)な蟒蛇(うわばみ)墓前で逝く
卑しい酒飲みが死んだ後、
集(たか)り出す親族争いそい
「生前彼ト約束シタゾ」 嘯(うそぶ)くも死人に口は無し
親族たちは騙して遺産を根こそぎ持っていく
かって嬉しい花いちもんめ 次々と売られる可愛子ちゃん
仕方なく娘たちは女衒に売られていくが
※花いちもんめは元は貧乏な家の子供(または女の子)が口減らしの為に、人買いに一匁(もんめ)で買われ、値段をまけて悲しい売り手側と、安く買ってうれしい買い手側の様子が歌われているとされる
最後に残るは下品な付子(ぶす) 誰にも知られずに泣いている
器量のない娘は生きる術もない
三つ二つ一つで 息を殺して
七つ八つ十で また結んで
息を殺して=息子(息女)を殺して
※四と九がこの歌で使われていないのは四(死)と九(苦)を連想するためと思われる
高殿(たたら)さえも耐え兼ね 火傷(やけど)を背負い
高殿(たたら)は製鋼所=火処(ほど)女陰(ほと)
猫は開けた襖(ふすま)を閉めて行く
猫=女衒は一度入れたら外へは出さない
世迷(よま)えや世迷(よま)え
夜這えや夜這え
イロハニ惚れ惚れ
色香に惚れ惚れ
鳥が泣いてしまわぬ 内にはらへら
鳥が鳴かないうちに=朝になるまでに
はらへら=腹減らせ=堕ろせ
全ては移ろうので御座います。
羅刹と骸は入れ替わり移ろい区別は付かない
はて、何の話をしていたかな?
まあ、そんな与太話は終わりにしましょう。
勿論これは詰らぬ与太です
正解では御座いません
コメントの最後でも述べられていますが、ハチ氏も“皆、それぞれが感じた様に捉えてくれたら、それで正解だから”とは言っているのでこの解釈で正しい、という訳ではないのでご注意を。
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